とん太
何だか税金が高い気がする
ぶー太郎
税金って、どんなことに使われているの?
村長
そうじゃのぉ。詳しく見てみようかのぉ
今回は2023年度の国家予算と社会保障費を見てみましょう。社会保障費は自然増の範囲に抑えられた、ということですが気になるのは今後の動向ですね。
下表は令和4年度と5年度予算です(兆円)
総額は114兆円と過去最高、初の110兆超えとなりました。増加の大きな要因は財源が議論されている防衛関連費です。
もっとも大きな割合を占めているのは予算の1/3を占めている社会保障費です。
年金給付費が最も多い13兆857億円、続いて医療給付費の12兆1517億円、介護給付費は3兆5803億円です。
下図は2021年以降の65歳以上人口の推移を表しています(令和4年版高齢社会白書より)。
今後65歳以上人口は2040年のピークには3900万人に、75歳人口は2055年には2400万人になると推計されています。
高齢者が増えれば医療給付や介護給付は当然増加します。
下表は年齢による年間の一人当たり医療費です(令和2年 国民医療費の概況 千円)
65歳未満の現役世代の医療費が平均約18万円/年なのに対し75歳以上の人はその約5倍の90万円、数が増えるうえ一人当たりの金額も増えることを考えると今後社会保障制度の見直し議論が加速することが十分に予想されます。
変化する社会保障制度を見据えて上手に保険などの金融商品を活用して備えておくことが今まで以上に大切になるのではないでしょうか?