持ち家と賃貸どっちがお得?

ぶー太郎
ぶー太郎

職場の40代の独身の人がマンションを買うか迷っているんだ!

すえ吉
すえ吉

このまま賃貸で住み続けるか悩むところだね

村長
村長

メリットデメリットがあるからのぉ

最近、40代の独身女性から、「マンションを購入すべきかこのまま賃貸に住み続けるべきか、どちらが良いか迷っています」という相談をよく受けます。それぞれにメリットデメリットがありますので、自分に向いている方を選択することが大切です。

持ち家のメリット

値上がりによる資産価値の増大

不動産市場が安定している場合、持ち家を持つことにより、不動産の価値が上昇する可能性があります。参考までに下記は国土交通省『不動産価格指数(令和4年4月・第1四半期分)令和4年7月29日公表の不動産価格推移です。東京オリンピックが終わるとマンションの価格は下がると言われていましたが、上がり続けていますね。

室内の変更に対し自由度が高い

持ち家を持っている場合、自由に家の改築や修繕が可能であるため、好きなように家をカスタマイズできます。賃貸だと、壁に穴を開けると、大家さんに怒られるかなとか、敷金から差し引かれるかな。とか気をつかいますよね。

ローン完済後は住居費を抑えられる

ここは持ち家のメリットとして大きいのではないでしょうか。老後の年金が心配で投資を始める方が最近増えて気ました。勿論、老後の収入を増やすことも必要ですが、支出を減らすことも同じくらい大切ですね。

賃貸として人に貸せる

実家に引越さなくてはいけなくなったり、高齢になって介護施設に入所することになった場合等、人に貸して家賃収入を得ることができます。借家人の募集や部屋のメンテナンスなどは不動産会社に任せる(家賃収入の5%位)ことで面倒な手続きも省略できます。ただ、住宅ローンが残っている場合は賃貸後は金利が上がる場合がありますので要注意です。

賃貸のメリット

環境の変更に対し自由度が高い

持ち家は室内の自由度が高い分、環境変化への自由度は低くなりまが、賃貸は環境を変えたいとき気軽に変えることができます。コロナの影響でテレワークが当たり前となった今、都会から田舎暮らしへと引越している人も多くなりましたね。

修繕・修理を自分でしなくて済む

水道やガス、エアコンの不具合等、修理や修繕を自分でしなくても済みます。賃貸に住んでいると見落としがちですが、メリットとして大きいと思います。

地震や火災などの自然災害に対するリスクが低い

日本は自然災害が多く、そのため近年火災保険等の保険料が上がってきています。実際に地震や火事等の災害が発生した場合、損害保険に加入していても保険金で全額カバーされることは少なく、どうしても自己負担が多くなります。その点、賃貸だと住替えるだけですのでリスクは軽減されます。

金融機関に借入をしなくても良い

3000万円を金利2%で35年借入をしたとすると、支払利息が約1174万円となり、総額4174万円、銀行に返済することになります。この分を老後資金へと回すことができのは大きいのではないでしょうか。

具体的に計算してみましょう

実際に下記の条件でライフプランニングをした場合、老後資金がどうなるか計算してみます。

40歳独身女性、大卒、

年収438万円、大手企業勤務(60歳定年)、貯蓄750万円

生活費月10万、お小遣い月5万円

家賃10万円 or 持ち家(3000万円頭金500万円+管理費1.7万円)

下記が賃貸を継続した場合と持ち家を購入した場合の収入と支出のグラフになります。賃貸、持ち家とも毎月10万円住居費にかかる計算になっています。

上段が賃貸を継続した場合、下段が購入した場合です。

※1の所が大きな違いです。つまり住宅ローンを完済すると生活が楽になり、貯蓄ができるようになります。

一方金融資産残高は下記のようになります。

※2の75歳時点だと賃貸(1629万円)、持ち家(702万円)と賃貸を継続した場合の方が927万円も金融資産残高が多い計算になりますが、※3の89歳の時点で逆転現象を起こし、賃貸(1007万円)、持ち家(1055万円)と持ち家の方が金融資産残高が多くなります。

結論

いかがでしょうか。これはほんの一例です。私個人的には、年を取ってから銀行預貯金残高が減っていくのはとても不安を感じるのではないかと思います。

ただ、年齢やご家族構成、住宅ローンの金額によっても一概にどちらが良いと言えません。一度ライフプランニングをして計算することをお薦めします。