レンガ造りの家が欲しいんだけど、変動金利か固定金利、どっちがいい?
お前まだ建ててないのか?俺なんか木で建てちゃったよ
僕は一番にワラで建てたよ
こぶたさん達…。先ずは変動金利と固定金利の違いを知ることぢゃ!
金利は上がっていくだろう(2023年2月現在)と考える人が多い傾向にありますが、先ずは変動金利と固定金利どう違うのか理解しましょう。
変動金利
変動金利とは6ヶ月固定金利をいいます。毎月金利が変わるわけではありません。つまり6ヶ月は一定で、その後の6ヶ月の金利が決まる仕組みとなっています。言い方を変えると、6ヶ月経過した時点で次回からは固定金利を選択することも可能です。
固定金利
それに対し固定金利とはそれ以上(2年・3年・5年・10年・20年・20年以上等)の期間、金利が固定されています。固定金利も変動金利と同様に固定期間が終わると次の期間どうするか選択することができます。例えば5年固定を選んでおいて5年経過した時点で次は10年固定を選択するといった感じです。期間の途中でも手数料を支払えば変動金利等、期間を変更できる金融機関もあります。
金利を選択する場合に重要な事
一般的には固定金利より変動金利の方が金利が低く設定されています。低い金利の方が返済額は少なくなるのは理解できると思いますが、実は返済している元本は多くなっています。少し分かりにくいため具体的な数字で説明いたします。下記の表は3000万円を35年間金利0.5%で借りた場合と1.5%で借りた場合です。
3000万円を35年間金利0.5%で借りると、毎月の返済額は77,875円となります。一方で3000万を35年間金利1.5%で借りると毎月の返済額は91,855円になります。
ここで注目すべきポイントは返済額に占める①元本と②利息の割合です。
0.5%の場合、①元本65,375円+②利息12,500円=77,875円
1.5%の場合、①元本54,355円+②利息37,500円=91,855円
となっていることが分かります。つまり、金利を低く借りると、返済額は少ないにも関わらず、元本は多く返している。ということなのです。
1.5%で借りた場合、毎月13,980円多く返済しているにも関わらず、②利息を25,000円多く払っているだけで、①元本に充てられる金額は11,020円少ないことが分かります。1年経つと、167,760円も多く支払ったにもかかわらず、残高は99,538円減っていない結果となります。
変動金利か固定金利どっちがいい?
ただ、変動金利の場合は6ヶ月で金利の見直しがありますので、金利が上がっていった場合は結果的に10年固定や全期間固定を選んでおいた方が「支払利息が少なかった」ということもあります。大切なのは変動金利で借りた場合と固定金利で借りた場合の毎月の返済額の内訳(元本と利息)や5年後、10年後のローン残高がどうなっているか、ライフプランニングをして、今後の教育費や車の買替等を考慮して自分に合った期間を選ぶことです。